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第三回 2006年丙戌を読み解く!その一


 今年丙戌年は、「宗教や占い」が盛んになる?
   それはどうしてだろう!
   "人の心が乱れ、彷徨い、何かにすがりたい感情が芽生えるからです"


「2006年の丙戌」を見てみましょう!
年度の切り替わりは、2月の節入りをもってその年の始まりとなりますから、2月4日から丙戌の年になります。2月3日までに生まれた赤ちゃんがいたら、酉年生まれと言う事です。

2006−60(干支)=1946も丙戌。昭和21年です。
その年は太平洋戦争も終わり、日本中がとても貧しい時ですが、焦土の中から立ち上がり民主化への歩みを始めました。

天皇陛下が人間宣言*をしたのも、昭和21年の丙戌年なのです。

*天皇の人間宣言
「…私は国民と共にあり、その関係は、お互いの信頼と敬意とで結ばれているもので、単なる神話や伝説に基づくものではない。 …」と「新日本建設に関する詔書」によって、自らの神格性を否定したのが、天皇の人間宣言です。

2006年になり、その同じ丙戌が巡って来ました。世の中の環境が違いますけれど、人間が変わる年には違いありません。それにより大きな変化が生まれ、国を揺るがし忙しくなる。そして世界に大きなうねりが起こるでしょう。

この占いは、天・人・地(てん・じん・ち)を考えます。

昨年はその「天・地」に問題が先に起こり、「人」がそれらの影響を多く受けました。
今年の「丙戌」=へい火のいぬ年は、まず「人」ありきと思います。
昨年10月〜12月の動きが、今年〜来年、再来年の予行練習の月の様なものでした。

「丙」とは、五行では(木・火・土・金・水)の中の火を受け持ち、自然界では太陽を意味します。

太陽は自然を作り、はぐくみました。太陽の下で生物は成長し、人間は文明をつくってきたのです。
丙には、明るい・伝達・文明・自由・烈しい等の意味がありますが、太陽は雲に隠れたりする事から、隠されていた物事が、明らさまになる、はっきりする事も多い年です。
 
日常でいえば、上流生活(勝ち組)と下流生活(負け組)に分かれ、所得文化が下がり、アメリカンドリームの様な事が消え、階層の固定化現象が起こるのです。

まるで、インドのカースト制度のような感じです。中流社会の崩壊が目立つ事になる時です。2005年2月に1950年の生活保護を受けている世帯が制度発足以来、初めて100万世帯を超えました。

その様な事から判断しても、今年は時として「人」が主になり、人が迷い、惑わされる事や、判断も狂う事が多くなる年とも言えます。

節分が過ぎると「酉」は去り、「戌」が登場します。
易学では、乾=天の卦によって証明します。
十二支では、動物の戌をもって判断し、その特徴は防衛・忠実・充実・保守的・素直等と称されます。

十二支は、子から始まり丑、(寅・卯)(辰・巳)(午・未)そして(申・酉)迄で一段落します。申酉が一つの区切りになり、戌亥から新しい別の世界へ入ってゆくのですが、春から秋までの実りを収穫して一括して蔵に収められた場所が、戌亥と解釈するのです。
そこで、蔵=戌亥。そして蔵=天となります。
戌亥=天と呼び、天は無限にして何もない真空の世界、無の世界、無の存在となります。実際には、星があり、太陽があり人工衛星もあるのです。
これは地球上の自然界の場合も同じで、広い地上には秋の収穫を蓄積し、一括した蔵が沢山有り、無の世界とはいえず、未来を背負った姿とも言える訳です。

天=無の世界とし、無の存在を「神」にたとえます。更に易学では、天を「陽」とし「男性」とし、地を「陰」とし「女性」として、天は地に働いてそこに生物が宿ると説きます。  
その為に、地上の生物は天に従い、神に従い、神の下僕として忠実に仕えるのが自然の成り行きと言うことから、天皇制を大切にし、女性は男性を中心に生活した封建思想が再び蘇える年とも言えそうです。

人は常に何かに頼ると言う事は、無形のモノ、それは例えば信用、信頼、名誉、誇り、恩義等であり、これらを大切にし、それらを守り支え、心の糧として安心するのですが、それに止まらず、それと共に神仏を敬う心の信仰心、すなわち神・仏の世界を柱にする事が多くなると考えられます。

そうなると根底には、宗教性が宿り、又占いに頼る人達が多く現れるわけです。そうしたことから、そういう関係が賑やかになると云う事も言えるのです。

しかし反面、その純粋な心に付け込む詐欺問題(人が惑わされる)も多い年とも言えるのです。
人が変わる年、そして無形の存在が台頭する。それは戌の精神、何かに頼って、何かを柱にして生きるという事から、様々な宗教が出てくると思います。

それこそ、個人個人がしっかりと物事を見極める力が試される年でもあります。

人々は、物事を行うにも戌の精神「守備本能」を大切に、相手を尊重し「和=輪」を持って交わり、相手をむやみに威嚇したり、闘争意欲を出す様な事を嫌う年です。
(余談ですが、そう云う事からも、小泉現総理の攻撃精神一本やりの宿命の人には、活躍し難い年になり、活躍するには、時代に迎合でき難い人と言う事になります)

見方を変えて、戌は五行で「土性」、又、それは秋から冬になる変化期を表します。

そういうところから、まだ陰の時代ですが、戌年と言うのは「変化をもたらす」「別の世界へ入って行く」という事があり、2、3年前からでしょうか?女性が大変強くなり、何かにつけて台頭してきていました。アメリカのライス国務長官等も良い例でしょう。昨秋にはドイツの国で初のメルケル女性首相が誕生しました。この様に女性が大変勢いついていました。
しかし、今年は人間自体が変化を見せます。ですからこれからは、男性が主になり、女性が従になる関係が目立って来ます。
そしてどう云う関係でも言い換えれば主従関係がはっきりする時でもあります。昔で言ったら、封建社会の様な感じが現れます。

産業を考えれば、昨年の酉は、機械や金属にも例えられ、パチンコ業界も元気でした。又、コンピユーターからit産業が大変目立ちましたが、今年戌は、商人の神とも称され、不動産関連、化学(薬・化粧品)、交通関係、車関連、スーパー、雑貨店等の関係が上級品、下級品をはっきりしてその生活に密着したものが表舞台で悲喜交々の様子を現し賑わうでしょう。
車は高級車、株関係も賑わいをみせます。

人間に当てはめると、若い、軽い?人よりも、日頃から信用・信頼され、名誉名声もあり、過去の体験、実績が備わっている様な完成した大人が顔を出す年です。

更に職業では、人を助けるというところから、看護師・秘書・ホステス・教師(小学校)・警察官等という職業の人が世の中を賑わすでしょう。
特に健康で明るいと言う意味から、病院とか健康管理関係の職業や会社が活気立つのです。

スポーツ:レスリング、相撲、柔道(組む)、サッカー(足)、野球ならキャッチャーやショートの人達。

場所:庶民的な人達が中心になって集まる事の出来る広い場所とか、人の賑わいを考えると、運動会、催し物等が盛んな年でしょう。下町の平和な所や、ガサガサと人の集まりがある所、学校・病院を活用したものが上げられます。
高級クラスでは、ホテルでの舞踏会等という催しも聞かれる年です。

ファションに関係したものであれば、庶民的か超高級品に別れます。
カラーは、紫(パープル)、グリーン、赤、黄色等ですが、原色でも少し渋めになります。
衣類は、中間のものより安物か、または高級品かの差がある商品が出回ります。

総合して考えると、男性中心の世界が戻りつつある年です。ニートと云われる人達は、言葉が悪くなりますが、落ちこぼれ人生の部類で片付けられるのです。
そして、同じ太陽でも今年は「晩秋の太陽」なのです。

                                               2006/01/15

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