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宿命百占学とは時計の文字盤様の図を基本とした「時空占術」を基盤にして、東洋で生まれた中国占星術すなわち陰陽学・五行学を重ね合わせて判断する、私独自の占い方法です。
変動の激しい世に生活していて「不思議だ、どうしてかな?何故だろう」と感じることはたくさんあるのではないかと思います。
自らの身の上は元より、テレビや新聞を賑わす様々な事において一喜一憂することも多いのではないでしょうか。
今日は他の身、明日は我が身と思われる問題を目にするとき、油断も安心もできない世の中になったものだと嘆かれる人もいると思います。
よく「神のみぞ知る」といわれます。
神様にだけしか分からない事を、せめて少しの原因だけでも探る法を知りたいと願い、始めた学問でした。
もちろん私自身が経た試練の意味を探るというきっかけもありました。
そして霊場の地、熊野で過ごした人生体験と、その後占術の学問を三十余年と云う年月を掛けて日々業学一致で研究し、宿命百占学を作り上げてきたのです。
中国占星術に始まり、それを軸に「手相」「姓名判断」「気学」「易占」等数多くの学問、表現方法を回り道をしながら勉強してまいりました。
どれも長い年月を経た学問だけに本当に素晴らしいものだと感じ、それぞれに共鳴する何かを見つけましたが、この路を究めようとすればどうしても一つに絞ることができず随分悩みました。
いずれのものにも一長一短があってどうしても満足が出来難いのです。何かが違う表現なのです。何かを満たせば何かが不足するのです…。
あるときふっと頭をよぎるものがあり、私は
「そうだ!今まで学んだ学問を全部夜空の星のごとくちりばめてみよう、そして一つ一つ丁寧にビーズのように一本の糸に通してそれに私の持つ独自のもの、肌に感ずる霊的なものをプラスして完成させよう」
と思ったのです。
種々の学問の良い部分、確かな表現方法を取り上げながら、沢山の目−百の目で見よう、と日々試行錯誤し作り上げたものに「宿命百占学」とつけました。
占星術と言うのは、西洋にもありますが、東洋の占星術もそれに劣らない中国四千年の歴史に支えられて今日を迎えられています。
推命学は、日本に渡って四柱推命学と呼ばれる様になりました。四柱の複雑な技法に支えられてはいますが、余りにも言葉が辛辣過ぎて使用するにはためらう事が多いのです。私は「癒し」の観点から必要な面だけを活用しています。
この推命学は私の学んだ「中国占星術」の一部、動の部分に過ぎません。
「中国占星術」の占いには、静の占いと動の占いがあり双方を理解することが必要です。
静の占い、これは陰陽道に繋がります。
中国に於いては、仏教、日本に於いては儒教・道教の思想に活用されていますが、その陰陽道が占道と一体となって裏側からしっかりと支えているのが「中国占星術」なのです。
また陰陽思想と並んで五行思想というのがあります。
木・火・土・金・水という宇宙の万有を作っている元として五つの元素からなるという視点でものを見るのです。
陰陽・五行思想は統計学ではなく言論によって支えられた自然思考の分析の技術です。
時計の文字盤を基にして占う方法は「時空占術」と呼びます。人間の人生のサイクルを春夏秋冬の季節でになぞらえ判断するものです。
中国占星術、時空占術を基礎の両輪として活用し、種々の占術を統合したのが私の占いです。
「宿命百占学」、肝心な占い方法は「生年月日」を基本とします。生年月日と言うのは、暦からはじき出されるものですが、その暦と云うのは「宇宙の運動の法則」です。
もし、今暦がなかったらどの様にして過ぎて行く時間に目盛りをつける事が出来るのでしょうか?人間本来の社会生活は不可能になってしまうでしょう。
私達人間は暦の中で人生の設計をし、暦と共に人と交わり、暦から
生まれるところの時間にどれ程支配されているかは簡単に理解されるでしょう。
宿命も暦によって決まります。誕生したその時の天体の働きによって「宿命」が決まるのです。
貴方は知っていますか?ご自分の宿命を。
「人間裸で生まれて、何が怖い」という言葉を耳にします。
裸とは無垢の姿だと思います。強さだと思います。
でもすでに生まれた時点で各々宿命を背負っているということです。
例えば、自分は男の子、女の子、その家庭の末っ子に生まれたかったのに…といっても自分が選ぶことが出来ない事、それが宿命の本質なのです。
宿命とはこの世における本質的な性格や役割です。自分が気に入らなくてもどうしょうもないのです。そしてまた環境と宿命の接点から運命が動き出すのです。
同じ親から生まれても、宿命には時間、空間等の様々な要因がからみ合っているので、一人一人異なります。
これが宿命、運命と勝手に解釈して落ち込まないで、まずこの「心のかけ込み寺」で宿命を知って下さい。そして環境を理解して波運のリズムをつかみ運命を開いていきましょう。
私は学問を研究しながら、占い師自身が精神修行して物事に取り組まなければいけないと、常に「中庸」を心がけております。
あなたの精神を癒す占いとして「心のかけ込み寺・宿命百占学」と銘打ちました。
2004/12/17 庵 妃慧 |
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